2014年9月17日水曜日

思い出は美化される?

「諸君 私はラーメンが好きだ。
 諸君 私はラーメンが好きだ。
 諸君 私はラーメンが大好きだ」

この根底にはすでに二昔以上の過去、まだ純真(笑)だったころの原体験に基づく。

親に連れられて行ったラーメン屋が、チャクラが開くほどうまかったのである。
魚系の出汁とおそらく鶏系の絶妙なブレンドされたしょうゆラーメンは衝撃だった。

……しかしほどなく代替わりし出汁取りが変わったのか、あの思い出の味ははるか彼方にすっ飛んでしまい、魚系オンリーの似ても似つかぬシロモノと成り果てた。

だけならまだあきらめもつくが、店員が非常にアレな状況になってしまったためますます足が遠のくのである。店員にアゴで避けろと指図するラーメン屋などそうそうあるまいて(実体験)。
近くのライブハウスに来たバンドからも「入れてないのに胡椒の味がした」とか言わすなよ。そんなだから年中無休の店で理由を公に出来ない休日を取る羽目になるんだ。

あの昔懐かしい味は友人の誰も知らないと言う。ひょっとしたら上の年代なら知ってるかもしれないが、調べたところでどうにもなるまい。もはや幻の味である。
ひょっとしたら記憶が美化されたのかもしれない。


先日、そういう経験を追体験した。

一軒のとんこつラーメン屋が町中から郊外に移転したのはそこそこ前のこと。やや遠くなったので足も遠のいてしまった。
先日機会があったので久々に訪れたら、何か違和感があった。
ラーメンを注文しても拭えなかった違和感が、ラーメンが目の前に来た時に判明した。

とんこつらしさがないのである。

以前なら店内に入るなり感じていたあのとんこつ臭がない。スープからもとんこつらしさが悪い意味で抜けている。そして何より無駄にしょっぱい。
以前なら替え玉を頼むと出てきたラーメンのたれも出てこない。そりゃあれに追いだれかけたらしょっぱくなりすぎて食えないとは思うが、そのために塩っ気上げることはないだろうと。

味が落ちたとかいうレベルではない。別の店に来たような感覚すら湧くほどだ。
落胆して店を後にした。おそらく次に来ることはないであろう。


以前の記憶が思い出として美化されてしまった、というにはとんこつ側は日が浅すぎる。
なんというかいろいろと落ち込む出来事だった。


期待して遠征した時の外れはダメージが大きい。
俺の空腹とワクワクを返せ! と叫びたくなるほどにだ。

うどん食べに行った方がよほど満足できたかも。





ただ、かなり好みなチャーシューは変わらずだった。そこは救い。
……行かなくてもいいようにあのチャーシューを自宅で再現してみようかな。とろっとろの、やや塩っ気が強めなチャーシュー。

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