2017年1月31日火曜日

【映画感想】君の名は

宮水三葉は、夢を見ていた。
憧れだった東京に住む男子高校生となって、おしゃれな街で電車にもまれバイトに学業に四苦八苦する夢だ。

立花瀧は、夢を見ていた。
行ったこともない山の中の田舎町で、女子高校生となっている夢だ。

夢にしては妙にリアルで現実にしては嘘っぽい。
しかしスマホに残った記録を見れば。

「俺たち……」
「私たち……」
「入れ替わってる~~~~~!?」

そんな二人の、奇妙な共同生活が始まる。
小さなズレにも気付かないうちに。


モチーフとしてはよくある男女入れ替わりもの。
そこにちょっとしたスパイスを入れただけで、物語がこうも盛り上がるとは。

最初に見た段階でズレに気付いた人はいただろうか。
見に行った当時でもすでにあちこちでネタバレが出回っており、不幸にして私はそのネタバレを回避不能な状態で盛大に踏みぬいてしまってから観るという状況だった。

まあ、それでも見事にだまされたわけだが(笑)

思い出してみれば入れ替わった直後からズレの伏線は張られていた。
ズレに違和感を覚え気付くまでが前半という仕立に、ネタバレを知りつつも見事にしてやられた格好である。

入れたスパイスだってSF的にはよくあるガジェットだが混ぜ方は秀逸の一言。
「こう来たか!」と膝を打ち、困難に立ち向かう様子には拳を握っていた。

そしてオトコノコですから、瀧くんの行動に賛同する場面はあれやこれやとあるわけで(笑)

前半終了時点で起こる事件によって名前を忘れてしまう状況に陥りながら、かすかな記憶を頼りに思い出すため行動する瀧くんはやっぱり茶化し抜きにして男の子である。


ここまで感情移入しちゃうのは、キャラがぶれなかったからなんだろうなと考えている。


周囲が持ち上げすぎたり騒ぎすぎてる感はあるが、文句なくお勧めできる映画の一つだと思う。
物語はダイナミックに動く。こうくるか的なフックもしっかり作っていて、最後まで飽きない作りにはなっているはずだ。

しかし昨年のベストと言い難いのは、やっぱり「この世界の片隅に」を見てしまったからだよなと。
どっちがいい悪いではない。自分の度肝の抜かれ具合の差だ。

ただしどちらを薦めるかと聞かれれば「両方見ろや」と答えるだろう。その程度には自分には節操がない(笑)


そして折りたたむのはネタバレ兼であまり大っぴらにしない話。




見た人なら納得してくれるだろう話。
瀧くんがぶれないのは性格や行動ばかりじゃないぞ。性癖もだ!(笑)

最後に辻褄すら合わせるあたりは流石すぎます。

0 件のコメント:

コメントを投稿