2017年2月4日土曜日

【映画感想】艦隊これくしょん劇場版

映画感想のジェットストリームアタックもここにて終了。いざ劇場版艦これへ。


敵輸送船団と護衛の撃退に成功した吹雪たち一行は、その直後に呼び声にも似た奇妙な音を聴く。
同時に始まった海の色の変化によって艤装にダメージが入る中、輸送船団から見つかったのは、あの時轟沈したはずの如月だった――。


この劇場版は、惨劇とも言えるほどシナリオ的に爆死したテレビ版の後日談である。


テレビ版で何が起こったかをざっくり羅列すると。

・やりたかっただろうギャグどころかギャグ回も滑ってる
・ギャグのすべりがシリアス方面にも悪い影響を与えてる
・声すら出さないことにした提督の空気っぷり
・それでもシナリオに食い込んでくる提督
・戦闘シーンで目立つ棒立ちと消化ゲーム感
・ラストバトルの回転寿司風味艦娘カットイン
・轟沈の悲劇を伝えるためとはいえ、そのために出したとしか思えない如月が完全なる出落ち兼使い捨て

最終項目は滂沱の血涙を流した如月提督も少なからずいたのではなかろうかと思う。
あまりにひどい使い捨てっぷりに、私もよほどここで切ろうか考えたほどである。

カレー回に落胆し、ラストバトルで幻滅するまで付き合ってしまった自分を激しく責めたい。

良質なはずの素材からよくもまあここまでやりやがったと、本放送時には肩を落としたものだ。


ゲームには肩までどっぷりつかりこんだ駄目提督なので、正直に言うならお布施やむなしの思いで見に行ったわけではあるが、声を大にして言いたい。

なぜこれをテレビでやれなかった!?

演出込みでこれが出来てたら不評もなく爆死でもなかったんだよなぁ……。


敵の深海棲艦がなぜ出現するか。撃沈した深海棲艦たちはどこへ行きどうなるのか。
また轟沈した味方の艦娘は、といったゲーム中の疑問に、ある一定の道筋をつけるシナリオになっていたことは評価すべきだと思う。
こと如月提督は救われたのではなかろうか。


そしてほんのりとだけど、主人公の吹雪が特別な存在である理由も語られる。それは納得もいくし、必然でもある。


まあ文句をつけたいところもある。

遠隔地での作戦ということで提督不在の違和感を減らしてはいるものの、長門が秘書艦というよりは全権代理人のような扱いになっていて提督の空気感は加速している。
ゲームとしてあまりに有名になりすぎていてどんな提督像を出しても一定数は反発を買うだろうことは分かるが、おかげで指揮系統も軍組織の構造すらもうやむやになっているのは問題だろう。
もう全部提督抜きでいいのか?(笑)


最後に。
テレビ版からは比べるべくもないほどの良作であり、テレビ版ならずゲーム版の一部に対する答を用意したという点においても評価すべき作品である。
本放送時テレビの前で砂かハンカチかを噛んだ人にこそ見てほしい仕上がりだ。最悪お布施するつもりでもかまわないので見に行ってほしいと思う。

その上でもう一度繰り返す。
なぜこれをテレビでやれなかった!?

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