2013年8月22日木曜日

【映画感想】パシフィック・リム

次元の裂け目を超えて海から現れた巨大生物『怪獣』(原語でも”Kaijyu”表記)に、人類の持つ軍事戦力は悲しいほどの力しかなかった。
あの化物に対抗するため世界が協力し作り上げたのが80mの戦闘ロボット『イェーガー』。制御のためイェーガーと神経系統を接続する必要があるが、人の神経はその激烈な負荷に耐え切れない。
負荷を分散するためイェーガーはパイロットを二人要求し、神経を同調する必要があった。

人類はイェーガーを駆り怪獣と対峙していく。圧勝だった。


……人類が楽天化する程度の期間は。


かつてのエースパイロット、ローリー・ベケットは兄ヤンシーと愛機『ジプシー・デンジャー』で6体目の怪獣討伐に向かう。
しかし当時最大のカテゴリー3怪獣に苦戦を強いられ、勝利するも、ヤンシーは亡くなってしまう。

パイロットをやめ、怪獣を防ぐための壁を建造する仕事に従事するローリーを探し出したかつての上司ペントコストは、怪獣の討伐ニュースののちに彼に決断を迫るのだ。


お前はどこで死ぬ
 ここか? イェーガーの中か?


という感じで始まる映画『パシフィック・リム』。

世間では賛否両論ある映画だが――。


開始5分、このペントコストのセリフは俺の琴線をめちゃめちゃヘヴィかき回してくれましたよもう

あーもうそりゃ俺のボンクラ回路を点火するにゃ十分なくらいになーー!!


ドハマリ確定ボタン、ぽちっとな。


実に鉄臭い外見のイェーガーは重厚な……と言ってしまえばカッコよく聞こえるが、悪く言えば重っ苦しい感じで動く。
加速にもブースターではなく足のパワーを使う。きちんと速度に乗るためには重たく助走する必要があるわけだ。
殴るのもそう。拳で行くのもあればコンテナ握って殴りかかるのもあり、船握ってフルスイングする場面もある。

なぜ殴るのか。
弾数制限があるからだ!
妙な説得力だろうが無限マガジンより制限のある戦いを愛する自分は納得したよ。


あの鉄と油の臭いが無駄にたちこめそうなイェーガーに襲い掛かる怪獣は、十分な質量とそれを高速に駆動せしめイェーガーを屠るに足る膂力を見せつける。

そしてCGのはずなのに人間臭く感じる動きと、中に人が入っているかのような見得の切り方。コダワリを感じますなぁ。
特殊能力ありーの酸性の血はありーのと、倒すのも厄介ならば倒した後も環境への悪影響が厄介と来る。ジプシー・デンジャーのプラズマ砲は強酸性の血液を凝固させ飛び散らさないようにするためという理屈は納得させられた。

そしてイェーガーvs怪獣の、画面が震えるような重厚な打撃感といったら!
あれは燃える! 一瞬でボンクラ回路に火が入る!

無駄に凝った出撃シークエンスも、ローリーと新パートナー『森マコ』の初出撃までのプロセスも、あちこち無駄に熱すぎる!

そりゃ自分みたいなタイプはドツボ押されて悶絶するってもんよ!


……一方、万人向けじゃないなとは感じた。
たぶん鉄臭いイェーガーだとか凝ったギミックとか人が入ってそうな怪獣とか、何かかにかでココロの奥のスイッチが押されないと拒否反応起こす人は少なからずいると思う。
女性にはあまり向かないな、たぶん(笑)

ボンクラスイッチを押したくなったら見るといい。イェーガーの指か怪獣の腕がスイッチに届いたら、細かい批評なんぞ気にならなくなる。そういう類のもんだと思う。

何ならエルボーロケットで届かせてもいいんだぜ?


以下軽いネタバレ考察。




ここでも紹介し、自分のボンクラ回路を熱くした
お前はどこで死ぬ ここか? イェーガーの中か?
というローリーへ放ったペントコストのセリフ。

最後まで見ると思う。
あの言葉は、ローリーではなくペントコスト自身に向けた言葉だったんじゃなかろうかと。

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