今度のジョンは追われる側だ。
かつて仕事を辞めるときに請け負った「ペンで」「三人を」始末する無理難題をこなすために唯一協力してくれたサンティーノが、ジョン・ウィックに仕事を依頼した。
外道非道とこき下ろされるサンティーノと交わした『血の誓印』が、暗殺者として復帰したことで再び有効性を持ってしまったのだ。
ターゲットはサンティーノの実姉ジアノ。彼女を亡き者にしてカモッラのボスと暗殺者連合の席を我が物にする。
困難かつ外道な仕事を引き受けた先に待つのは絶望。追われる身でありながらも絶望をつきつけたサンティーノへの復讐が始まる。
この映画はジョン・ウィックの妙技に酔う映画である。
初っ端から自動車によるスタントというよりは自動車格闘のようなアクションがぶちかまされ、入念な下調べと準備の行き届いたガン・フーアクション、そして追い詰められていく様がありありと描写される。
とにもかくにもキレッキレのガン・フーは今作でも健在どころかさらにブラッシュアップされ、演武にも似た噛み合いを見せる。あの『最も困難な』ペンを使った暗殺術を思わせる格闘シーンも織り込まれる。
白眉は最終盤。補給が滞ったジョン・ウィックは高くつく弾丸と拳銃を手に入れるも、足りない弾薬を銃ごと敵から奪い続けることで戦闘を続けていく。格闘で相手を固めつつ振り回し、銃を使い、奪い、次の戦場へ行く。実に悲壮感たっぷりに。
そして今回の敵が大物でありながら腹に据えかねる立ち回りでイラつかせてくれることだろう。
前回のタラソフ一族が「軽い気持ちでちょっかいをかけた相手が組織をなぎ倒せるだけの死神だったあげく、かけたちょっかいが対戦車地雷級のヤバいブツだった」という不幸のドミノだったのに対して、サンティーニはジョン・ウィックを熟知した上でなおも使い捨てレベルで利用しようとする。あんな外道、始末つけなきゃ収まらん。
その『始末』がもとで、ジョンはさらに孤立することになる。三部作になるという話だったがここからどう決着をつけるのか楽しみで仕方ないのだ。
無論私の意見hあたった一言『観ろ』である。アクション映画好きなら答えはイエスかハイしか許さんぞ。
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