二次創作を行うものは原作に敬意をもってあたらねばならぬ、と私は考えている。
理解が浅いまま二次創作を行えば、その界隈では歓迎されまい。口が悪い者にはイナゴ扱いされるのがせいぜいだ。
どんな言い訳をしても認められることはないと思う。普通なら。
そう、普通なら。
しかしそんな言い訳が通じる世界が存在する。
『映像化』である。
監督が原作をろくに知らないあるいは原作を見ていないという無礼が、なぜだかアニメ化や実写化に関してはなぜかまかり通ってしまう。
原作をもとに作品を仕上げるという点に関して、映像化は最も予算と手間と人員のかかる作業だ。だからこそ原作を知るべきであり、知った上で映像での取捨選択をしなければならないはずなのだ。
それを何だ? 「新鮮な気持ちで映画を撮りたいから原作をあえて読んでいない」やら「原作を知らない」ような監督が堂々と映像化するの?
二次創作では原作に敬意を払うべきである。それは映像化にあたっても変わらないだろうと信じている。
原作に敬意を払ったからといって成功するとは限らないのが難しいところである。
しかし、原作に敬意を払わない映像化の成功例を私は寡聞にして知らない。
2016年5月30日月曜日
2016年5月24日火曜日
【映画感想】キャプテン・アメリカ:シビルウォー
今回もポカかまして見に行った映画である。
ウィンターソルジャーとアントマンを見ておくべきであった……!
生物兵器を強奪しようとするテロリストと相対するアベンジャーズだが、仲間を守ろうとしたスカーレットウィッチの行動で一般人に犠牲者を出してしまう。
彼らの行動は、不幸にも一般人の犠牲が伴ってしまう。
ニューヨーク、ワシントン、そしてソコヴィア――。
トニー・スタークもソコヴィアの犠牲者の身内からその現実を責められる。
そんな折、アベンジャーズを国連管理下に置く、ソコヴィアの名を冠した協定案が提示された。
我々の超絶な力は管理されるべきで、納得できなければより自由な組織となるよう協定を変えていけばいいと考えたトニー。
協定に縛られれば自分たちの判断が出来なくなり、指示を待つぶん初動が遅くなると考えたスティーブ・ロジャーズ。
協定に署名するために収集された国連会議で起こった爆破テロは、スティーブの旧友バッキー・バーンズを容疑者としたが、バッキー自身は犯罪を否定する。
友人の言葉を信じ、スティーブは真犯人を探すために反旗を翻す。
トニーはソコヴィア協定に従い、友人スティーブを捉えるために行動する。
国連爆破テロで父が犠牲になったワカンダ王国の王子ティ・チャラは、先祖より受け継ぐ鎧をまとい、犯人への復讐を誓い動き出す。
友情は、果たして引き裂けるのか――?
相変わらずトニーは心配性で、長く自分を律してきたスティーブは誰もが同じように自分を律せられると思っている。だからこそ二人は自分の信じるもののために対立するのだ。
今回のヴィランはそのあたりをうまくつつく形で両者の対立をあおってみせた。切り札の切り所も嫌らしいほど適格で、修復されるかに見えた関係も容易に切り崩してくれた。
対立軸として大まかにはスティーブ側とトニー側に分かれるわけだが、そこにも出入りがある上にソコヴィア条例を順守させようとするがトニーとは微妙に方向が違う国連側と全員の立場の違いを利して引っ掻き回すヴィラン側など、とにかくスパゲッティ化しそうな対立シナリオを初見でもわかりやすく見せる製作の手腕には開いた口が塞がらない。すごいの一言だ。
ウィンターソルジャーも同製作陣らしいのでますます劇場で未見なことに悔しさが増すのである。
そしてこの映画、キャプテン・アメリカのシリーズである。どこまで行ってもキャップが主役だ。しかしどの人物も納得できる理由により自らの行動を決めていく姿はパズルのピースがカチッとはまる快感を覚えるのだ。
シビルウォーの対立後もアベンジャーズが続くことを考えれば落とし所も見事。これ以上納得のいく落とし所があったら教えてほしいくらいだ。
感想を書くのが遅くなったので上映劇場も少なくなりつつあるだろうし、あおりを食って吹き替え版を見るしかなかったのもちょっと悔やむ。
しかし、それがどうした。まだ間に合う。見ておいて損はしないだろう。
私は次のアベンジャーズが更に楽しみになった。
ネタバレ。
スタン・リーは出てくるよ! フェデックスは何歳まで人を働かせるつもりなのかと問い詰めたい(笑)
ウィンターソルジャーとアントマンを見ておくべきであった……!
生物兵器を強奪しようとするテロリストと相対するアベンジャーズだが、仲間を守ろうとしたスカーレットウィッチの行動で一般人に犠牲者を出してしまう。
彼らの行動は、不幸にも一般人の犠牲が伴ってしまう。
ニューヨーク、ワシントン、そしてソコヴィア――。
トニー・スタークもソコヴィアの犠牲者の身内からその現実を責められる。
そんな折、アベンジャーズを国連管理下に置く、ソコヴィアの名を冠した協定案が提示された。
我々の超絶な力は管理されるべきで、納得できなければより自由な組織となるよう協定を変えていけばいいと考えたトニー。
協定に縛られれば自分たちの判断が出来なくなり、指示を待つぶん初動が遅くなると考えたスティーブ・ロジャーズ。
協定に署名するために収集された国連会議で起こった爆破テロは、スティーブの旧友バッキー・バーンズを容疑者としたが、バッキー自身は犯罪を否定する。
友人の言葉を信じ、スティーブは真犯人を探すために反旗を翻す。
トニーはソコヴィア協定に従い、友人スティーブを捉えるために行動する。
国連爆破テロで父が犠牲になったワカンダ王国の王子ティ・チャラは、先祖より受け継ぐ鎧をまとい、犯人への復讐を誓い動き出す。
友情は、果たして引き裂けるのか――?
相変わらずトニーは心配性で、長く自分を律してきたスティーブは誰もが同じように自分を律せられると思っている。だからこそ二人は自分の信じるもののために対立するのだ。
今回のヴィランはそのあたりをうまくつつく形で両者の対立をあおってみせた。切り札の切り所も嫌らしいほど適格で、修復されるかに見えた関係も容易に切り崩してくれた。
対立軸として大まかにはスティーブ側とトニー側に分かれるわけだが、そこにも出入りがある上にソコヴィア条例を順守させようとするがトニーとは微妙に方向が違う国連側と全員の立場の違いを利して引っ掻き回すヴィラン側など、とにかくスパゲッティ化しそうな対立シナリオを初見でもわかりやすく見せる製作の手腕には開いた口が塞がらない。すごいの一言だ。
ウィンターソルジャーも同製作陣らしいのでますます劇場で未見なことに悔しさが増すのである。
そしてこの映画、キャプテン・アメリカのシリーズである。どこまで行ってもキャップが主役だ。しかしどの人物も納得できる理由により自らの行動を決めていく姿はパズルのピースがカチッとはまる快感を覚えるのだ。
シビルウォーの対立後もアベンジャーズが続くことを考えれば落とし所も見事。これ以上納得のいく落とし所があったら教えてほしいくらいだ。
感想を書くのが遅くなったので上映劇場も少なくなりつつあるだろうし、あおりを食って吹き替え版を見るしかなかったのもちょっと悔やむ。
しかし、それがどうした。まだ間に合う。見ておいて損はしないだろう。
私は次のアベンジャーズが更に楽しみになった。
ネタバレ。
スタン・リーは出てくるよ! フェデックスは何歳まで人を働かせるつもりなのかと問い詰めたい(笑)
2016年5月6日金曜日
とある本気競技車両を試乗してきた
襲撃してきた知人を迎撃するため、この連休はそこそこ酒量が増えた気がする。
そのうちの一人がわざわざ手間暇かけて引っ張ってきたのが某本気競技車両だ。
そのラリー仕様の競技車両、車名と仕様は秘す。プラス存在地で確実に特定できる車両なので。
某有力チームのワークスマシンとしてイチから開発されたその車両は、中古として売却される際に本気すぎる仕様から知人の懐具合を鑑みたダウングレードが施されているが、その端々に残るワークスカーとしての名残はあまりに本気。2シーターとしてガチガチに組んであるロールケージやなんかがあまりに漢仕様。
こちらの車両もMT車のHT81Sと現代では運転手を選ぶ車両なだけに道中での相乗りすらかなわなかったが、ちょっと試食レベルで試乗させてもらった。
まず乗り込むときに妨げになるのはロールケージに溶接済みのドアのクロスバー。狭められた開口部からロールケージのあちこちをつかんで体を曲げてねじって乗り込むわけであるが、すごく御幣のある言い方が許されるならドアを全開に出来た分コペンより楽に感じた。そして何より収まってしまえば見た目より狭さは感じない。バケットシートは以前乗ってたCJミラージュで慣れてるし。
「あれ? シート調整出来んの?」
「うん。シートはボルト止めー」
つまりは前ドライバーに合わせたフルオーダー仕様なわけだ。
「ペダル位置合わないと思うけど座る深さで調整して。慣れる」
マジ漢仕様。
ディープコーンのステアは手元までくるので快適だが、そんなわけでペダル類は遠い。
クラッチのストロークが意外に長く、底まで踏み切るのにつま先を伸ばす必要に駆られた。
「あ、ブレーキは気を付けてね。ブースターレスだからクソ重いよ」
「待てや。それでシート合わんの厳しくね?」
「慣れれば大丈夫。がんばってー」
というわけで試乗。バックで路上へ。路上へ。路上へ……。
「サイドどうやるの?」
「ちょっと持ち上げるとするっと降りる」
「引きっぱにするときは?」
「根元のレバー持ち上げたまましっかり引け」
レース中サイドターンやるときにボタンでレリーズする手間をかけないための部品だろう。
さあスタートだ。つーかクラッチのミートポイントが分かりませぬ。少々大げさにエンジンをふかし、とりあえずその辺をワンブロックくるっと回ってくる。
「で、もう少し試乗行く」
「やめとく」
はっきりと感じた。この短距離じゃ慣れるの無理!
ブースターなしのブレーキは思った通りの減速をするために2テンポくらい考えて踏力を増す必要がある。公道ですぱっと減速するのにそのタイムラグは致命的になるかもしれない。
走る・曲がる・止まるで一番重要な『止まる』に時間がかかるのは問題だろう。
増した踏力でポジションがずれれば微調整も必要になる。そこも致命的なタイムラグを生む、かもしれない。
旅行を無事に終えるためにも、安全を考えれば断念するしかない。
誤解がないように言っておくが、ブレーキタッチは素晴らしく、減速そのものははっきり行われる。単純にこちらの感覚調整の失敗のみだ。
操作にこそ戸惑うものの操作感はいい。がっしりとした手ごたえはさすが競技車両。ゆるいところが少ない。
心底こちらの手落ちゆえに試乗叶わず、だ。ただ残念としか言えない。
あの運転席は仕事場だと感じた。普通乗用車のように遊び場ではない、だからこそ遊びが少なくても許される場所だと。
それは競技には必須でも、横からのちょい乗りはじゃまするレベルの純度なのだ。
今の私には遠い車だ。
ただし、間違いなく単目的を果たすためにはいい車であろう。
そのうちの一人がわざわざ手間暇かけて引っ張ってきたのが某本気競技車両だ。
そのラリー仕様の競技車両、車名と仕様は秘す。プラス存在地で確実に特定できる車両なので。
某有力チームのワークスマシンとしてイチから開発されたその車両は、中古として売却される際に本気すぎる仕様から知人の懐具合を鑑みたダウングレードが施されているが、その端々に残るワークスカーとしての名残はあまりに本気。2シーターとしてガチガチに組んであるロールケージやなんかがあまりに漢仕様。
こちらの車両もMT車のHT81Sと現代では運転手を選ぶ車両なだけに道中での相乗りすらかなわなかったが、ちょっと試食レベルで試乗させてもらった。
まず乗り込むときに妨げになるのはロールケージに溶接済みのドアのクロスバー。狭められた開口部からロールケージのあちこちをつかんで体を曲げてねじって乗り込むわけであるが、すごく御幣のある言い方が許されるならドアを全開に出来た分コペンより楽に感じた。そして何より収まってしまえば見た目より狭さは感じない。バケットシートは以前乗ってたCJミラージュで慣れてるし。
「あれ? シート調整出来んの?」
「うん。シートはボルト止めー」
つまりは前ドライバーに合わせたフルオーダー仕様なわけだ。
「ペダル位置合わないと思うけど座る深さで調整して。慣れる」
マジ漢仕様。
ディープコーンのステアは手元までくるので快適だが、そんなわけでペダル類は遠い。
クラッチのストロークが意外に長く、底まで踏み切るのにつま先を伸ばす必要に駆られた。
「あ、ブレーキは気を付けてね。ブースターレスだからクソ重いよ」
「待てや。それでシート合わんの厳しくね?」
「慣れれば大丈夫。がんばってー」
というわけで試乗。バックで路上へ。路上へ。路上へ……。
「サイドどうやるの?」
「ちょっと持ち上げるとするっと降りる」
「引きっぱにするときは?」
「根元のレバー持ち上げたまましっかり引け」
レース中サイドターンやるときにボタンでレリーズする手間をかけないための部品だろう。
さあスタートだ。つーかクラッチのミートポイントが分かりませぬ。少々大げさにエンジンをふかし、とりあえずその辺をワンブロックくるっと回ってくる。
「で、もう少し試乗行く」
「やめとく」
はっきりと感じた。この短距離じゃ慣れるの無理!
ブースターなしのブレーキは思った通りの減速をするために2テンポくらい考えて踏力を増す必要がある。公道ですぱっと減速するのにそのタイムラグは致命的になるかもしれない。
走る・曲がる・止まるで一番重要な『止まる』に時間がかかるのは問題だろう。
増した踏力でポジションがずれれば微調整も必要になる。そこも致命的なタイムラグを生む、かもしれない。
旅行を無事に終えるためにも、安全を考えれば断念するしかない。
誤解がないように言っておくが、ブレーキタッチは素晴らしく、減速そのものははっきり行われる。単純にこちらの感覚調整の失敗のみだ。
操作にこそ戸惑うものの操作感はいい。がっしりとした手ごたえはさすが競技車両。ゆるいところが少ない。
心底こちらの手落ちゆえに試乗叶わず、だ。ただ残念としか言えない。
あの運転席は仕事場だと感じた。普通乗用車のように遊び場ではない、だからこそ遊びが少なくても許される場所だと。
それは競技には必須でも、横からのちょい乗りはじゃまするレベルの純度なのだ。
今の私には遠い車だ。
ただし、間違いなく単目的を果たすためにはいい車であろう。
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