しかたないじゃない、
映画って2時間くらいで終わるから、区切りが分かるって点ではすごく予定があけやすくて楽。
そんなこんなで見に行ってきたニード・フォー・スピード。相変わらず原作不足にあえぐハリウッドらしく、ゲームが原作だ。このシリーズはやったことないけど。
ゲーム原作の映画化と聞くとやーな予感が頭をよぎる映画クラスタの皆様、監督はウーヴェ・ボルではございませぬ。ご安心を(笑)
自らが経営する自動車工場の赤字を埋めるために賭けレースに出場するトビー・マーシャルは、かつて喧嘩別れしたディーノ・ブルースターから一台のマシンのカスタムを請け負う。
遺恨の残る相手からとはいえ故キャロル・シェルビーが最後に手掛けたマスタングの最終仕上げという魅力的な注文と、その法外な報酬もあって完璧な仕事を見せた。
しかしディーノの挑発で報酬の増額を賭けた勝負に挑み、トビーはディーノに親友を殺された上その罪をかぶせられてしまう。
2年後に仮釈放されたトビーは自らの無実を証明するため、ディーノも出場する史上最大の公道レース『デレオン』に飛び入り参加することを決意する。自らチューンしたあのマスタングを借り受け、ニューヨーク州から開催地カリフォルニアまで45時間後のスタートに間に合うよう走破しなけれなならない。
ディーノはトビーの妨害に自らの持つランボルギーニ・セストエレメントを出資する。
トビーは時間までにカリフォルニアへ辿り着けるのか。デレオンへの飛び入り参加は成しうるのか。そしてトビーの復讐劇の行方は?
というストーリーなわけだが、この映画の見どころは(ぶっちゃけ単純な)ストーリーではない。
総額を考えたくもないような非現実的なスーパーカーが乱舞するところにある。
文字通り乱舞する。ゲーム原作だけあってそりゃもう面白いくらい。さすがに本物ではないけれど、本物のCADデータから作り上げた外装をパイプフレームに張り付けた、レーススピードで自走可能なマシンだ。そこらにちと思いはあるのだが後述。
そして公道レースを成り立たせるためのスポンサーとしてモナークという本名不明の大富豪を登場させた。ネットでデレオンの中継および前準備を行いながら様々な仕込みをしている。
レーサーをしていたが心臓病で引退したという過去を持つ、の、だが……ちょっとアメリカンスポーツカー事情を知ってるなら、ここまで出てきた誰かを思い出さないか?w
このモナークを演じるのはマイケル・キートン。若手揃いの出演陣の中で、モナークという軽妙なキャラと相まってなかなかの清涼剤となってると思う。
しかしこの映画では語るところが少ない。というか語るのは折りたたみの向こうの方が長くなるだろう。
そういう言葉の濁しもあるだけに微妙におすすめはしかねる。スーパーカー好きなら見ておいて損はしない、かなぁくらいのレベル。
以下ちょっとキツめのご意見なので折りたたみ。
と言うか最初はもうちょい高く評価したかったんだよ。
ツイッターで少し語ってるけど、スタントドライバー出身のスコット・ワウ監督が答えたインタビューのせいで評価が下がってる。
とりあえずいつまで生きてるか分からないけどリンク貼る。
ニード・フォー・スピード監督が挑発!ワイスピ中身ない
で、記事が消えた時のために監督の発言を引用しておく。
>もちろん決して悪くはないですが『ワイルド・スピード』シリーズは痛快で楽しいだけ。
>言ってしまえば、実際あんまり中身がない。本作とは“リアルさ”といのうが決定的に違うと思うね
スタントドライバー上がりの監督らしく、この映画はすべてCG加工なしで撮影されている。いくつか映画なりの嘘はあるかもしれないが。
CG加工を行っているワイルド・スピードシリーズに対するアンチテーゼだ。
前述通りこの映画ではスーパーカーを実際に走行させる(ように見せる)ために精巧なレプリカを作った。それは見事だと思う。
じゃあ、あの走行シーンはスーパーカーレースとしてリアルだったのかよと言いたい。
4WDのマシンがどう見ても見せ方優先の派手なスライドしてたり、挙動がけっこう後輪駆動車っぽかったり、ESPとかついてなさそうな挙動をしたりと、冷静に見てると妙なところがいくつか。
派手なドリフトやマシンのアクションなど、スクリーン映えする映像作りを否定したいわけじゃない。
実際に走行して撮影する事を否定したいわけじゃない。
ただ、自分の意見を持ち上げるために他の映画を貶める必要はないだろうと思うのだ。
それを監督自身がやっちゃったから評価を上げられないのよねぇ……。
スコット・ワウ監督は知らないかもしれないけど、ワイルド・スピードシリーズってかなり実写でも撮影してるし。ユーロミッションのフリップ・カーなんか実走してたもの。フリップのシーンではさすがに安全のためにレールかませてその上をボディが滑るようにしてたらしいけど、別にそのままでのフリップは可能だったらしいよ。
CGか実写かなんて映画の面白さには関係ないと思うんだけど。
どっちにしろ創作なんて嘘の上に成り立つものなんだし、むしろ上手に嘘をついてほしいもんだと。
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