2017年4月27日木曜日

【映画感想】ゴースト・イン・ザ・シェル(0428追記)

時は近未来。
ハンカ・ロボティクスによる全身義体化第一号ミラ・キリアン少佐はサイバー犯罪やテロリズムに対抗する公安九課に所属している。
しかし、芸者ロボを使ったテロ事件に単独で突入したとき、クゼと呼ばれるテロリストからハンカに対する警告を受け取った。
少佐とは何者なのか。時折視界に紛れ込む映像は何か。ハンカ・ロボティクスのプロジェクト2571とは何なのか。
これは少佐が少佐となる物語。


攻殻機動隊は製作が難しい作品だと思う。
日本の他の作品で言うとヤマトやガンダム、アメリカで言えばスターウォーズやスタートレックに匹敵するほど「声高なマニアが無駄にうるさく騒ぎ立てる」シリーズだろうからだ。

この実写版がこれまでの作品と違うところは、少佐の成長譚という点と、主人公が草薙素子を名乗ってない点だろう。
素子名義に関してはちょっと横へ置くとしても、成長譚にすることはやむなしだろう。ここから攻殻機動隊に触れる人たちにはよりとっつきやすくなるはずだし、飲み込んでみてしまえばかなりいい出来の映画だと思う。

その上で見ていけば端々に出てくる過去作品への敬意あるオマージュに驚くこと請け合いだ。
冒頭数分で出てくる街の広告にまぎれて、あのフォントそのままの『イノセンス』ロゴが出てくるのには驚いた。ある意味一番攻殻らしくないイノセンスの、だ。
犯人役には2ndGIGからクゼの名前と関係性を引っ張ってきつつも事件の端々には人形遣い事件の影が見える。
ゴミ収集車の作業員にニセ記憶埋め込んでテロに巻き込む所や、二種類の光学迷彩を描き分けるために水面での格闘戦を仕掛けたりするのも知っていればニヤリとするシーンだろう。
少佐が女性を買うところまでしっかり描くのも驚いた。
プロップガンがあったのかもしれないけど、ワンシーンしかはっきりと描かれないのにきっちり出てきたトグサのマテバにはしっかりサムアップさせてもらいました。
シメが狙撃というのもまた『わかってる』感たっぷり。


ただし、文句は少なからず言いたい。
序盤のバトーが裸眼であったり、少佐の名義が草薙素子ではないなどの改変もある。
映画の尺に収めるために各メンバーのスキルにも個人描写にも踏み込めない。描写が難しい上に派手さに欠けるからか情報戦がほぼ削られたのも微妙に攻殻らしさを削ぐ。電脳戦もあまり描かれないので電脳化の利点はどこへやら。
その上で描写が足りなくなることが分かっているはずなのに、なぜか公安九課にしれっと新メンバーが加わっている。人権団体の絡みで有色人女性枠が必要だから加えたのは(わかりたくもないが)わかるけど、本当に加わっているだけでめぼしい活躍はない。というか九課ではっきり活躍が描かれるのは少佐とバトーと課長くらいなのになぜ人員を増やしたのかよくわからない。何より荒巻課長から感じるアウトレイジ感。あんな武闘派だったっけ?
シナリオそのものは悪くないんだが、ツッコミどころが結構出てくるのだ。街並みがどことなく中国風だってのは些細な事。

な? ここでも「声高なマニアが無駄にうるさく騒ぎ立て」てるだろ?(苦笑)


それでも製作したことは評価したい。うちでも羅列したように、どう作ったってマニアは重箱の隅から自分の趣味に合わない箇所をほじくり出して「ここが違う!」とわめく豪の深い生き物なのだ。これだけの出来の攻殻機動隊を作ったのなら少々のイチャモンは自然発生すると聞き流していただけると幸いである。何より私は文句を書き連ねつつも十分な出来に満足したのだから。


最後に、主役スカーレット・ヨハンソンに対するあれやこれやに対する自分なりの意見。
人種のるつぼと化したあの街に、黒髪にした白人女性という少佐のビジュアルは十分にエキゾティックで映えるように見えたし、個人的にはアリだと思う。
原作の草薙素子自体がまず本名かどうかあやしい上に、外見ですら本人のものを再現しているとは限らない。他の作品だと本人があの外見を草薙素子のアバターとして使ってる感じもあったりするわけで。
映画での少佐の正体云々は横に置いとくとしても、あのビジュアルは少佐の外見のバリエーションの一つと考えれば納得できるかと。
そんな些末事より、個人的にはスカーレット・ヨハンソンの首とあごが前に出た人間的な歩き格好が義体らしくなく見えて気になった。ロボットのパントマイムやれとまでは言わないけど、非人間的なほどきれいに歩く方がよほど義体風に見えるかなあと。

その上で、草薙素子の名前の使い方はもったいないの一言に尽きる。これ以上ネタバレにつき自粛。


追記。
CGで車両まで作り出してる本作ではあるが一部どう見ても実車なシーンがあった。
荒巻課長が襲撃されてアウトレイジリベンジかますシーンなんだけど、課長と一緒に撃たれるのはZ31でそのバックには初代アルシオーネが鎮座ましましている。
何でこう……リキ入れるところをっ……!

2017年4月14日金曜日

【ゆるぼ】ずれにくい、安価なひざサポータ

今年は北国も雪解けが早く、先月中ごろあたりからゆるゆると散歩を再開した。
時間的な制限もあって長く歩けないものの、やはり少しでも体を動かすのは気持ちがいいものだ。ただし「雨にも負け」「風にも負け」る程度の軟弱な身体能力ではあるが。

時折とはいえ相変わらず痛むひさにももちろん負ける。嗚呼。
こちらは一生のお付き合いとなる予定なので、体重落として負荷を減らすか負担をかけないようにするかの二択だろう。

なので念のためひざにはサポーターを巻いている。うまくすればひざの痛みも抑えられてなかなかよろしい。

ところが愛用のサポーターがマイナーチェンジしてから駄目になった。
きちんとついている間は痛みを抑えてくれても、ほんの数百歩歩いただけでみっともなくずり落ちて痛みをプレゼンツだ。前のはもう少しもったはずなのに改悪してどうする。

というわけでタイトル通りゆるく募集中である。
ずれにくい、安価なひざサポータがあれば是非。

2017年4月7日金曜日

五年目突入

長いことやっているようでいてまだ丸四年。
たまーにブログの存在意義を考えたくなることもあるが、これまでもこんな感じでのんべんだらりとうごめいてきたので、これからものんべんだらりと行く所存にござりまする。

何しろこのブログの読者数と来たら、比率で考えれば宝くじで億万長者になるよりも雷に撃たれるよりも貴重な方々なのである。大事にしていかねば。

むろんこのブログにはそこまでの価値はない。皆様の時間を週に数分奪うのが関の山だ。
面倒になるまでこのスローペースのまま行こうかと愚考しているので、皆様におかれましても飽きるまでお付き合いいただければ幸いである。

2017年4月2日日曜日

丸九年

たまには映画ネタ以外のブログを更新しないと、人生の大半が映画で占められてると思われてしまいそうな気がする。残念ながら半分ほどは事実である。

HT81Sの納車日は2008年の昨日だった。当時はMixiだけだったので日記もそちらにしか残っていないものの、エイプリルフールとならないよう3/31に記事にしたのはいい思い出である。

9年。よくもまあ乗り倒したものだ。
ここまで長く乗っているだけに運転感覚はHT81Sに特化されてしまっている。何に乗っても基準がこれだ。
クラッチワイヤーが少々きしみ、サスが死んでるっぽい以外は消耗品の交換のみで快調に走ってくれている。そろそろブッシュ類も気になるし、車体の消耗も少し気になっている。

ここまで長く乗っていると必然的に考えるのは『次』だったりするわけだが、どうしても次の車というやつが思いつかない。
ここまで軽くてシンプルで、タイヤの一転がりから楽しめそうな車に心当たりがないのだ。

今年は車検が控えている。もう一回くらい取るべきか否か、今からすでに悩み始めている。

2017年4月1日土曜日

【映画感想】アサシンクリード

歴史の陰で争い続ける二つの団体があった。
一つは完全な世界のために個人の意思は不要と考える『テンプル騎士団』。
もう一つは自由意志こそが人類を成長させていくと考える『アサシン教団(クリード)』。
紀元前からの彼らの争いは、21世紀に入っても続いていた。しかし規模の違いから、常にアサシン教団はテンプル騎士団に優位に立てていなかったのだ。

時は大航海時代、
アサシン教団がテンプル騎士団より奪還し隠匿した『エデンの果実』の行方を捜すため、現代のテンプル騎士団は隠匿者の子孫カラム・リンチを探し当てる。
祖先の過去を辿る大型装置『アニムス』によって、彼に残るアサシンの遺伝子から過去を暴いていくのだ。

そして、アサシンとしての過去が現代のカラムにも影響を始めて――。


元ネタはフリーランニングをテーマとした同名のアクションゲームである。

ただしぶっちゃけると、見に行ったのはタイミングがよかったことと、スタントを行ったのがダミアン・ウォルターズだった、という点が大きい。

ダミアン・ウォルターズがどんな人かというと。


……こんなエクストリームなことをやらかす人物である。

映画でも彼のアクションは健在である。ゲームの特徴でもあるイーグルジャンプもしっかり決めてくれる。
その上であえての注意事項をいうならば、安易に真似してはいけないということだ。
あのアクションはダミアン・ウォルターズが訓練して行っている。貴方はダミアン・ウォルターズでもないだろうし、しっかり訓練されているかもわからない以上、下手に真似をすると命に影響するはずだ。また当サイトでも責任は一切取らん。


さて、映画の感想をば。

過去と現代を何度か行き来する構成だが、アニムスを経由することで切り替えと構成が分かりやすくなってるのはいいことだろう。たまーに凝った映像を見せんがためにわざと分かり辛く作ってるとしか思えない映画もあるし。

その上でアサシン教団がフリーランニングを使う理由もわかる。あの数の『暴力』に対抗するには神出鬼没で不意をつかなければならないためだろう。
暴力を否定したいはずのテンプル騎士団が意思の統一に用いるツールが数による暴力なのもかなりの皮肉である。どちらが暴力肯定派なのやら。

現代の主人公カラム・リンチと過去編の主人公アギラールを演じるのはマイケル・ファスベンダー。これがまたなかなかいい感じなのだ。
うちで紹介してる作品だとリブートX-MENでヤングマグニートーを演じている。相変わらず苦悩を抱えたキャラを演じるといい影が出るタイプで、通り一辺倒なイケメンではないところが中々好み。

で、肝心のアクション方面はと言えば、ネタバレなので後で折りたたんで書くけど微妙に消化不良の面も無きにしもあらず。
とはいえ中世の古い町並みをスパンスパンと飛び回るアクションには爽快感も見どころも十分。お腹いっぱいになれる。
見に行って後悔はしないはずだが、上映期間を考えるともう少し早めに紹介すべきだったと思う。そこだけは反省。

ネタバレの消化不良を折りたたんでぼそっと。