「タカ」
「遅かったな、ユージ」
それは横浜港署の問題刑事タカとユージが過ごす定年までの最後の五日間。
二人が元銀星会で現闘竜会幹部の伊能を検挙する寸前で謎のバイク男に邪魔され、惨殺死体となって発見される。
中南米マフィアBOBによって行われた伊能の殺害と闘竜会の乗っ取りで、今まで辛うじて釣り合っていた横浜裏社会の均衡が崩れていく。
目的はBOBの日本進出。その足掛かりとして港町横浜が狙われたのだ。
ビジネスマンを自称するBOB幹部キョウイチ・ガルシアの魔の手から、二人はハマを守れるのか。
バブル真っ盛りのあの時代、田舎のさえない小太りのクソガキにとってタカとユージはまぎれもなくヒーローだった。
洒落たスーツに隠れたホルスターから抜かれた拳銃を撃ちまくり、どんな不利な状況でも二人のみならず周囲を巻き込んだ軽口で切り抜けるあの型破りなスタイルに憧れたものだ。
おそらくこの年まで続くワイズクラック好きは、あぶない刑事によって基礎工事が行われたのだと思う。育ったのは銀英伝のおかげでもあるけど。
そういう下地があるので、やっぱりあぶない刑事はさくっと受け入れねばならない。
だからこそ何の飾り気もない冒頭の一言だけで精神がガキの頃に巻き戻るのだ。
遅かったなと言いたいのはこちらである。十年も待たせやがって。
相対するキョウイチ・ガルシアを演じるのは吉川晃司。タカ・ユージに負けず劣らぬビジュアルと撮影直前の骨折を感じさせないアクションはさすがの強敵というと事だ。
敵は強大で相変わらず分が悪い。それでもあの二人は軽口をたたきながら向かっていく。
相対するキョウイチ・ガルシアを演じるのは吉川晃司。タカ・ユージに負けず劣らぬビジュアルと撮影直前の骨折を感じさせないアクションはさすがの強敵というと事だ。
敵は強大で相変わらず分が悪い。それでもあの二人は軽口をたたきながら向かっていく。
これが最後だと思うと少し寂しい気がするが。まあどうせ今までだって死んだという状況から復活したりしてきたんだけどな。
年を経てわかることもある。
R35のGT-Rだ、ゴールドのレパード復活だ、だのと車両界隈が賑わう映画の冒頭に、ぽんと出てくる4ドアのR34スカイライン。何が担当かという想像は容易で、得てして嫌な予感はよく当たるものである。南無。
ここまで娯楽に振り切った邦画というのもそうはあるまい。
ジャッキー・チェンやジェット・リーを代表するカンフーアクションに昨今のド派手なハリウッドアクションを見慣れてるとアクション演出に物足りなさを感じそうになるが、今の規制(と予算)が厳しい邦画にあって努力してる作品だと思う。
聞き慣れたセリフも聞けるし、見慣れた人物が異動したり定年後の人生を歩んで再登場したりと旧来からのファンに対するサービスもばっちりである。ニヤニヤが止まらない。
大丈夫。飛び切り派手なサヨナラに、後悔はさせないから。
作中に単語だけ出てくる『本牧ギャング』に、どれだけの人がニヤリとしただろうか。
あぶない刑事のヒットを受けて、軽口を叩く半端者刑事のバディが活躍するドラマとして当時いくつかのフォロワーが生まれている。
その中の一つに『ベイシティ刑事』という作品がある。こちらはあぶない刑事のタカ・ユージと違いスーツをビシッと着込むタイプではないが、港町横浜を演出するためかアメカジ方面にふっている。
その中で主役の一人『小池柾』を演じる竜雷太が、裏のレスキューカラーに刺繍をしたMA-1を、オレンジのまま着て出演していたのだ。
その刺繍が『HONMOKU GANG』。そう本牧ギャングである。
意図しないかぶりだったのか、洒落っ気のある関係者のいたずらだったかは定かではない。ただただ当時を思い出して仕方がなかっただけだ。
パチモンのMA-1を入手し、刺繍までは出来なくともとオレンジ側にして着込んだのは、十分痛いけど今ではいい思い出である。
裏返しだと何度も指摘されたけどな!(笑)
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