2015年11月8日日曜日

【映画感想】トランスポーター・イグニッション

ひとつ。契約は厳守する。
ひとつ。名前は聞かない。
ひとつ。荷物は開けない。
自分にルールを課す凄腕の運び屋フランク・マーティンは、依頼人と荷物のピックアップを依頼される。
待ち合わせ場所のモナコ銀行前に到着すると、乗り込んだのは三人の女性。

人質となったフランクの父の身柄と銃で契約は無理矢理更新され、フランクはロシアンマフィアとのもめ事に首をねじ込む羽目になる。



あれ、フランクやせた?
違う。主人公とっかえたリブートものだ。
ただし短く刈り込んだ髪と無精ひげにダークスーツを合わせ、精悍なイメージを持つ俳優を選んだ結果、どうしてもビジュアルがジェイソン・ステイサムに寄ることになった。
似てしまったことをどう考えるかは人それぞれだろう。しかし私はどうしてもジェイソン・ステイサムと比べてしまい、線が細くなったことに軽く落胆するのだ。

刈りこんだショートヘアと無精ひげってハリウッドのトレンドなんだろうか。ポール・ウォーカーなんかも晩年はこっち寄りだったような。


そしてクールなようでいてお人好しなフランクは、自分で決めたルールを破るか破られたときに厄介ごとと同衾する羽目になるのである。どう巻き込まれるかは劇場で。


カーチェイスには圧倒するようなパワー感は足りないが、アウディS8が道路狭しと振り回される様子は007シリーズにも通じる優雅さを覚える。そしてけちょんけちょんに蹴散らされる地元警察の残念ぶり。残念なのはもうワンシーンくらいカーチェイスを入れてほしかったかなーと。


最後に、カーアクションと並ぶトランスポーターの華のはずの格闘アクションには軽く落胆した。

全編見ればよく動いている。しかしアクションを理解するのは難しかった。
短いカットをスパスパと切り替えていくハリウッド流アクション撮りを流用するのは構わないと思う。ただしそのカットがあまりに細切れでカメラアングルが動き回るため視点が定まらず、シーンのつなぎもあまりうまくなく、結果として立ち回りが全面ぶつ切りに見えて仕方がない。
一対多のシーンやそこにある小道具を流用するファイトでぶつ切り傾向がひどい。まあつまりこの映画の格闘シーン全般がそんな感じ。

ひょっとしたら新フランク役のエド・スクレインがアクションシーンに慣れていないせいかもしれず。カット単位での見せ方を覚えたら化けるんだろうか。

アクションシーンの評価が辛いのは、今年のアクション映画が数年来の大豊作なせいだろうと思う。しかも直前に見たのはジョン・ウィックだしなー。


話そのものはけっこうおもしろい。敵味方ともに過去の因縁に振り回されるというトランスポーターに例のないストーリー展開で、二転三転しながら描かれる復讐劇に見入ってしまう。

それだけに格闘シーンの微妙な不出来が惜しい。本編中、そこだけは改善を要求したい。







今回の暴言ー。

スタッフロール後には追加映像はないので、多少スタッフロールを見ることにこだわりのある人でも無理してみる必要はないと思われる。

私は最後まで見て損したと思ったが(ぉぃ

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