2015年7月30日木曜日

【映画感想】ターミネーター ジェニシス

来るべき近未来。
スカイネットによる人類淘汰計画に、リーダーのジョン・コナーが予言めいた先読みで反撃を行うレジスタンスが起こす一大反撃計画は成功したかに見えた。
しかしスカイネットはこの敗北を打ち消すため、完成させていたタイムマシンで人型ロボット『ターミネーター』を過去に送り込み、ジョン・コナーの母親サラを抹殺する計画を実行していた。
レジスタンスの戦士カイル・リースはサラの身を守るために過去への遡行に立候補する。
遡行の直前、ジョンが謎の敵に襲われる。そして遡行中に見た映像――「ジェニシスがスカイネットだ」
戻った過去ではT-800同士が戦い、カイルはT-1000に付け回され、戦い方を知らないはずのサラ・コナーはバリバリの武闘派としてT-1000からカイルを助け出すに至る。

過去が変わっている。誰が。なぜ。

クラウドコンピューティングシステム『ジェニシス』が新たなるスカイネットとなる未来線で、カイルとサラは最悪の敵T-3000と対峙する。

過去は変わった。未来は変えられるか。


はい私の負け―。
勝ち目ないじゃんこういう内容突きつけられたらさー。大好物だもんタイムトラベルとか敵味方の入れ替わりとかさー。


ジェニシスもリブートものに挙げられる作品なわけだが、系統が全く違う。
リブートと言えばおおよそ二系統。これまでの作品をなかったことにするか、その前日譚に潜り込ませるかである。
前者の例でいえばアメイジングスパイダーマンやビギンズ以降のバットマン、後者はジャック・ライアンだろう。007でも『ブロスナン』ボンドが『ダルトン』ボンドを長期休暇明けという口実で否定しつつ再開したが、『クレイグ』ボンドは小説版1話目のカジノ・ロワイヤルをリスタートの舞台として選んだ面白い形となっている。

ではこのジェニシスはと言えば、どちらのパターンとも違う。
繰り返しがリブートによるものではなくタイムマシンによる別ルートをなぞるものだと明示してあるだけに、単純な繰り返しで終わらない。むしろこちらが過去の行動を知っている前提なので、どうなぞるかと構えているとT-1000とご対面して足をすくわれるわけだ。

そしてスカイネットのしぶとさと来たら。
タイムマシンによる歴史改ざんに対する修正に乗るとはいえ、ここまで来たら執念である。スカイネットないと映画成り立たんじゃんなんて無粋なツッコミは却下。


ターミネーターシリーズの不幸は1から2への流れが珠玉かつ良作過ぎたことだろう。
個人的には寂寥感あふれる3も4も好きなのだが、流れから見れば蛇足と取る人の方が多いだろう。4の続きはよ。

私はジェニシスも高く評価したい。
タイムマシンとというギミック、視聴者側が過去を知っていることを生かしたストーリー展開など大好物以外の何物でもない。
何のためのリブートだよ。目の前のことを楽しめばいいじゃないか。


と言うわけでちょっとネタバレあーんど映画の小ネタ。



2015年7月16日木曜日

【映画感想】アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

久しぶりに映画を見てきた。しかも公開初週とかなんてマメさだ。
正確にいうなら「学生たちが夏休みに入る前に見に行っちまえ」なんだがそこは暗黙の了解で(笑)


アベンジャーズはマイティ・ソーの弟ロキの持っていた杖を取り戻すのに成功するが、改修の際トニー・スタークはアベンジャーズが宇宙空間で全滅すると言う幻覚を自分の不安を増加させられる形で見てしまう。
その不安を払拭すべく平和維持計画ウルトロンを実現するため、杖に埋め込まれた宝石の構造から人工知能を開発しようとブルース・バナーに持ちかけ、半ば強引に計画を進める。

完成した人工知能はトニーの開発した管理コンピュータ『ジャーヴィス』から計画の概要を説明されるが、平和のためにはむしろ人類が不要という結論に達し、ジャーヴィスを破壊した上で自らを自律稼働型アイアンマンスーツにコピーし杖を奪い逃走する。

より強力になるためにウルトロンは新たな体を求め、ヴィブラニウムによる肉体を欲する。

スカーレットウィッチがもたらす不安の増大と、それによるアベンジャーズの不破。
銃弾すらかわす最速の敵クイックシルバー。

アベンジャーズはウルトロンを止められるか。


例によって映画を見る前にストーリーがまるっとすきっと全編記載してあるWikipediaを見てはいけません。ゼロ・グラビディの時にも思ったけど、誰だ編集者。


ウルトロンの「真の平和に人類は不要」という考え、いやになるほどわかる。平和のために戦うなんてコンピュータからしたら不条理で不合理でしょうよ。戦いがなければ平和なんだから。

もちろん、だから黙って死ねと言われて納得はしない。抵抗の権利はある。


今回のカギを握るのはジャーヴィスである。正しくウルトロンの親であるがゆえに、一番の抑止力となりうるはずだからだ。


今回はウルトロンが人為的に自然発生したようなレベルのヴィランであったこと、敵味方の思惑が結構複雑に絡み合ってること、新キャラがかなりの数いた上に各々の利害関係で動いたことなどでシナリオがかなーりスパゲッティに近い。よくまあ破綻せず最後まで動かし切れたと思う。

そして動いたのは新キャラばかりではない。一般人のホークアイとブラックウィドウが動く動く。
ブラックウィドウとブルース・バナーとの恋愛、ホークアイの普段の生活やそれによる葛藤等々かなり好み。
前作でロキに精神操作された分スカーレットウィッチの精神操作に対応したり、一般人だからこそ言える戦いに対する心構えあたりとホークアイ大活躍。フラグ立てまくってて見てるとすごく不安になるもんだ。


まあまあそういう難しいことを考えてみるのはよろしくない。見ろ。すっきりするから。


しかしクイックシルバーがここでも出てくるとは思わなかった。俳優が違うから、X-MENと別路線を歩むって意思表示なのかな。
成長したなぁキックアス(笑)


最後に。
映画版マーベル世界では1キャラ1俳優を厳密に守ることにしたらしい。おかげでジャーヴィスの扱いに困ることになったのは見てもらえば納得してもらえるだろう。
まあおかげでファンタスティック・フォーのリブートは否応なくやる羽目に陥ったんだよなぁ。燃えながら空を飛ぶキャプテンアメリカもちらっと見たかったけど(謎笑)