ハリウッドでもリメイクが流行している(と軽く言っているが根は相当ヤバげな問題を抱えている)昨今の流れに乗り、ついにリメイクされたロボコップ。
見逃す寸前まで放置していたのを滑り込みで見に行き、さらに感想は遅れて書くというぐだぐだっぷりに我ながらへこむ。けど書く。
テロと紛争の最前線ですら市民の捜査にロボット兵を使う時代、アメリカでは警官の犠牲者が増える一方。それは機械を信頼できないという市民と議員たちが殺しているのと同義だ――とあおるコメンテーター。
軍用ロボットの導入は反対されている。
ではどうする? 無残に殺されそうになった警官が、人の判断を持ったままロボットとして復活するなら市民の感情をあおらないで済むのではないか。
折しも(あるいは折悪しくも)うってつけの人材がいる。警察内部と犯罪組織の癒着を捜査中に爆弾で瀕死の重傷を負った警官アレックス・マーフィーに立てられた白羽の矢は、彼の運命を皮肉めいたものに変えていくのだ――。
とまあ旧来のSFに現代の情報戦を加えたような感じで始まるこの作品は、前作同様お子様厳禁。
前作は子供っぽいタイトルのみで映画化を拒否され続け、オランダ人監督ポール・バーホーベンが引き受けるまで難航した。そのくせ内容は現実に即したハードさだったから国によってはシーンのカットも行われている。
今作もその流れは十分引き継がれてし ま っ ている。いや、下手すると本気でトラウマ級。タイトルで軽めのアクションとか期待して子供連れてったら前作以上に泣くわ。
ロボコップの中身とか出す必要あったんですかねぇ。あの嫌いなピーナツバターの下りとか(謎)
そういうグロシーンを除くと、かなり上質なハードSFの仕立になっているのは前作と同じ。とはいえガジェットが進化している分、SF的な描写もかなり進歩している。
記憶や感情を失うのは事故由来ではなく、実に大企業的な胸糞悪い理由になっている。それだけに復活する描写には肩入れ出来る。ガンスピンがなくなったけど。
が、一方でありゃロボコップじゃないとも感じたのだ。
重苦しく動くロボコップが装甲で銃弾を弾き、脚の収納庫から引き抜いたオート9で3点バーストを悪漢どもに叩き込む不器用な戦い方が実に『らしかった』のだ。
今じゃ加速はする、弾丸はなるべく避ける、銃はマシンガンとの二丁使いになる、ドローシーンはわずか一回……さみし過ぎるわっ!!
というわけで、前作と比較すると微妙に寂しさを覚えなくはないが、良作ではあると思う。
一方で前述通りお子様厳禁なので見に行く相手は選ぶように。
なんで前作でロボコップがあんなに重々しくしか動けなかったかと言うと、あのロボコップスーツが中の人を前提にせず思う存分作ってしまったからクソ重くまともに動けなかったとのこと。
「とりあえず作ったが中の人どうする?」→「誰なら着れそうなん?」→「寸法で行くと何とかなりそうなのが一人おるわ」
そんな白羽の矢の立ち方したあげく半年のスーツトレーニングを受けたピーター・ウェラーにちょっと同情する。
そしてどこかで『ランボー38 オールド・ブラッド』のニュースが広告が出てないかを探した前作の小説ファンは私だけじゃあるまいと信じている。
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